昨日は久しぶりの結婚式。

昨春に予定し、延期してこの日を迎えるまでにどんな葛藤を乗り越え

「やる」と決めるまでにどれほど悩んだことか・・・・そんなことを勝手に想像し

”お二人の決断をイエスにしたい””の一心で、自分にプレッシャーをかけすぎ高まりすぎる緊張で

張り裂けそうになりました。苦笑

お二人がご家族やゲストの方々を想うように、ご家族やゲストの方々もお二人を想い合う

ただただ”結婚おめでとう””ありがとう”が溢れる豊かな日。

感動や感謝、溢れる感情に触れた素晴らしい時間を過ごせたことで

結婚式や記念日を諦めない!

同時に花嫁様の一番楽しみなプロセスの1つであるお衣裳選びも諦めない

→(ということは)情報をお届けする必要性を再実感したのです。

前置きが長くなりましたが、上記タイトルのとおり

【スタイリング】についてお話したいと思います。

 

今はホームページだけでなく、SNSなどでもウェディングドレスの情報が沢山入手できます。

自分が「素敵だなあ」と感じるドレスを保存していくと、好きなイメージが見えてきたりして

いくつかの共通点もご自身で見えてきます。

実際お店に行って試着してみたら、描いていたイメージ通りにならなかったり

自分では想像もしてなかったドレスが、運命の1着になるということもめずらしくありません。

1人、ひとり個性があって、選ぶ価値観も、ご身長もスタイルも、お顔も違うのですから

当然です。

ウェディングドレスを画像で眺めている時って、

形やデザイン、ディティールにフォーカスしているから、なんでこのウェディングドレスに

興味を抱いたんだろうっていう理由までは、紐解けないのがほとんど。

はじめてのことですもん、当たり前です。

ですが、長い間ウェディングのスタイリストとして歩んできた私たちは、

”スタイリング”というプロセスがあることをお伝えしたいと思うのです。

 

例えば、ご自分で保存しているお写真を眺めてみてください。

ドレスが素敵だと感じているのか?着用している方のベールやヘッドドレス、サイズバランス、

シューズ・・・・すべてがこの”スタイリング”の過程を経て、写真に刻まれているという

前提で捉えると、フォーカスポイントもさらに明確になります。

 

では、先ほどから言っている”スタイリング”って何?ということになるわけですが、

日本デザインプランナー協会の定義によると

<コーディネート=ものが止まっている>

→洋服に合うバックや小物は何か?色はどうするかなどと

1点づつ合わせていくこと。

<スタイリング=着こなしている状態>

→洋服や、バック小物など、すでに決まっている状態であるコーディネートを

その人自身、雰囲気、TPOに合わせてアレンジして着こなすこと。

と述べられています。

 

弊社のウェディングドレスを例にご紹介させていただくと

 

こちらのドレスは、スクエアのタンクトップ型です。

そこに、花嫁様の美しいネックラインを生かし、かつ結婚式や記念日の

季節感や、挙式スタイルに合わせて、ハイネックのチュールトップスをインナーとして

お召しいただくことで、本来のドレスとは全く違うイメージがスタイリングにより可能になります。

 

また

こちらのウェディングドレスは

とってもシンプルなスレンダーのドレスに、レースのフィッシュテールのスカートを重ねて

着用することで、Aラインのドレスかのようなボリュームと華やかさをプラス。

挙式やご披露宴、記念日に、2着お召しいただいたかのような変化を持たせることもできます。

 

こちらのウェディングドレスは、シンプルなビスチェ。

そこにレースコートを重ねています。

お式は白のドレスとして、その後はベージュの柔らかなニュアンスカラードレスとして

お楽しみいただけるのです。

 

これは、トップスやスカート、レースコートをコーディネートし組み合わせているだけでなく

選んだアイテムをアレンジし

その人だけの(スタイルや雰囲気)やり方でその人自身を表現すること

自分が大切にしている価値観を含めてスタイリングしているのです。

 

こちらの花嫁さまだと更に分かりやすくお伝えできるかもしれません。

上のお写真は、とてもお気に入りでご購入されたご私物のワンピース。

そこに、お二人の雰囲気と記念日の場所や時間のイメージをどんどん膨らませて

スタイリングしたもの。

下記のお写真は、同じくご私物のお気に入りのトップス。

そこに、ツイードのロングスカートを組み合わせ、日頃からとってもお洒落で

ファッションが大好きな彼女らしさ、彼女が花嫁になるとしたら・・・?を

スタイリングしました。

 

私たちは

ウェディングドレスを買い付けに行くとき、形やデザイン、素材やディティールなどは

もちろん大事なポイントですが

それ以上に、このドレスを「どんな花嫁様に、どんなご希望や、どんなシチュエーションに

ぴったりとはまるのか?」ということまでをしっかり描きます。

スタイリストとしての定義は

「スタイリングを通して”ここが私の好きなところ”へとガイドすること」ですから。

 

実はウェディングドレスが似合う似合わないことと同じくらい

スタイリングが自分にしっくりくることって大事なんです。

自分ってどんなドレスがいいのか?と全く見えてない方も

はっきりとしたイメージを確立されている方も

”スタイリング”の重要性を感じて欲しい。

そして、その大切さを実感して頂けるご案内にしたいと、いつも思います。

 

 

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